スペシャリティコーヒーブームの火付け役となったブルーボトルコーヒーへ潜入調査
スペシャリティコーヒーとは?
とGoogle検索すると様々なサイトで様々な定義を見ることができます。近頃のコーヒーブームに乗って、スペシャリティコーヒーを専門に扱うコーヒースタンド も増えつつあります。
スペシャリティコーヒーのキーワードは、「From cup to seed」です。高品質の豆を適切な基準で生産、流通、焙煎することで生まれるものがスペシャリティの冠を有するコーヒー豆となるのです。
その味は多様性に富んでおり、焙煎の仕方や抽出の仕方によって引き出せる味も大きく変わってきます。そこがバリスタや焙煎士の腕の見せ所であり非常に面白いところだと言えますね。
そして、これらスペシャリティコーヒーはサードウェーブコーヒーとして日本でも人気が拡大しつつあります。
下記でスペシャリティコーヒー と普通のコーヒーの違いについてわかりやすくまとめられています。
サードウェーブコーヒーとは?
サードウェーブコーヒーを理解するためにまずはその前の流れを知ることから始まります。
ファーストウェーブ:コーヒーの大量生産・消費時代。この時代にコーヒーはポピュラーな飲み物になる。
セカンドウェーブ:シアトル系の深煎りコーヒーブームが到来。カフェラテなどのアレンジコーヒーも人気を集め、スタバなどのロゴ入りカップを持ち歩くのがクールな印象を持つ時代になる。
サードウェーブ:生産過程から品質管理までのトレーサビリティーに拘る高品質のコーヒー豆がブームになる。
機械で大量に入れるのではなくワンカップずつ丁寧に抽出することで美味しいコーヒーをお客さんに届ける。
では次に日本のサードウェーブコーヒーの先駆けとなったコーヒースタンド であるblue bottle coffeeについて触れていきたいと思います。
blue bottle coffeeについて
2000年代前半、アメリカのカリフォルニア州で音楽家のジェームズ・フリーマンが新鮮味がなくローストの深いコーヒーに嫌気がさし、新鮮なコーヒー豆だけを扱う店を開いたのがBluebottle coffeeの始まり。
コーヒー会のAppleとも呼ばれている。
2015年2月に日本の清澄白河に一号店がオープンし、日本のスペシャリティコーヒーブームの火付け役となったことは言うまでもないでしょう。
世界各地の農園と契約を結び厳選した豆だけを取り扱い、それを拘りのフレーバーになるように焙煎、最も香りの良い時期に飲んでもらえるよう細部までお客さんの体験に寄り添っている。
そんなBluebottle coffeeについて、実際に行ってその雰囲気を肌で感じてきました。
Bluebottle coffeeへ潜入!
清澄白河駅を降りて徒歩10分ほど、広々とした大通りを歩いていると大きな倉庫のような建物が出現、Bluebottle coffee清澄白河店です。
開放的な入り口の前には列ができており、店員さんが笑顔でメニューを手渡ししてくれました。
天井の高いガレージの中にキッチンとテーブルがあり外にいるような開放感の中でコーヒーを楽しむことができます。(創業者のジェームズ・フリーマンが自宅のガレージから焙煎を始めたことを表現しているのでしょうか。)
店内はとてもシンプルでキッチンもテーブルも広々としていてまさにコーヒーを楽しむだけの空間でした。
多様なフードメニューや店内に貼られたポスターなどがレトロ感を出す喫茶店、センスの良い装飾などでお洒落な空間を演出する駅前のコーヒーチェーンがたくさんある中、選び抜いたコーヒー豆、考え抜かれた焙煎手法、お客さんのことを想った抽出方法でコーヒーに深いこだわりを持って提供する、それがBluebottle coffeeだと感じました。
コーヒーのフォースウェーブは来るのか?
均一な味を提供するファースト・セカンドウェーブから進化して、個性的なコーヒーの味をワインのように楽しむ文化を作ったのがこのサードウェーブコーヒーだと思います。
そして今後は、品質や個性を求めるだけではなくどのコーヒーを飲むかという行為をまるでファッションのように、まるで髪型のように自身の個性として捉えていく時代が来ると思っています。
昼下がり、味の均一な缶コーヒーやコンビニコーヒーを胃に流し込むのではなく、自身の気分や生き様に合わせてコーヒーの味を選択していく、そんな時代が来るのだと思います。
皆さんはどんなフォースウェーブが来ると思いますか?
おわり